新年合同礼拝説教レジメ
『 かめの粉は尽きず、壺の油はなくならない 』
旧約聖書:第1列王記17章8~24節 片柳教会・主日礼拝
序.元旦礼拝では、列王記17章1~7節のみことばを受けた。預言者エリヤは、ケリテ川から、シドンのツァレファテのやもめの所に遣わされる。 イエス様が生まれる900年前、イスラエルは北と南に分裂し、北王国イスラエルの
7代アハブ王は最悪の王で、政略結婚のシドンの妻イゼベルは偶像のバアル信仰を持ち込んだ。
主は、預言者エリヤを通して3年間雨が降らないという神の裁きを宣言し、隣国フェニキアのシドンは飢饉となった。
1. 主は、あなたを養われる (第1列王記17:8~15)
シドンのツァレファテは、アハブ王の妻イゼベルの出身地である。神の恵みが一滴もないような飢饉の中にあるバアル信仰の総本山のシドンに、主はエリヤを遣わされた。そこに主のご計画があった。ツァレファテの町の門の外でたきぎを拾い集めていたひとりのやもめにエリヤは声をかけた。「私に水を飲ませてください。そして一口のパンも持って来てください。」 このやもめは、貧しいシングルマザーで、息子と最後の食事を取り、死のうとしていた。
やもめは、かめの中に一握りの小麦粉と、壺にほんの少しの油しか持っていなかった。餓死寸前である。
しかし、主はこのやもめに、まず預言者エリヤを養わせる大切な使命を与える。やもめはエリヤの言葉通りに、まずエリヤにパン菓子を作った。やもめは、御言葉に従い、主を第一にして、自分たちの最後の食事を、まず神の預言者エリヤに、主に献げた。こうして御言葉に従う信仰が、やもめの家族と預言者をも生かすことになった。
主は、必ず、主に従う者を養ってくださる。 「あなたの神、主は生きておられる。」
2.主は、あなたを祝福してくださる (第1列王記17:16)
御言葉の約束の通り、「かめの粉は尽きず、壺の油もなくならなかった。」 その結果、飢饉にも関わらず、2年以上、やもめの家族は生きることができた。 イエス様もやもめの信仰を賞賛している。(ルカ4:25-26)
主は、いつの時代でも、真実な信仰者を求めておられる。いつの時代も名もない人々の信仰とささげものを用いて主の働きは前進する。そして教会を用いて、家庭や社会が、国や世界が変えられていく。(参照:申命記8:1~10)
主は、必ず、主に従う者を祝福してくださる。 「あなたの神、主は生きておられる。」
3.主は、あなたの祈りに答える (第1列王記17:17~23)
やがて、やもめのひとり息子が病になる。懸命の看病の甲斐もなく最愛の息子は死んでしまう。彼女は絶望する。
エリヤは「あなたの息子を私によこしなさい」と言って、母のふところから子どもを受け取り、屋上の部屋に上がり、その子をベッドの上に横たえて、主に祈る。エリヤの祈りに、主は答えられて、この息子は、生き返る。主は、私たちの祈りに答え、体や心の傷を癒され、時には、死人さえ生き返らせる。主は、必ず、あなたの祈りに答えてくださる。
- 結 論: 「 あなたの神、主は生きておられます 」 (第1列王記 17:12・24)
24節「その女はエリヤに言った。『今、私はあなたが神の人であり、あなたの口にある主のことばが真実であることを知りました。』」 やもめは、奇跡によって、主が生きておられることを知ったのではなく、主が祈りに答え、主の御言葉が真実であることを知って、神の御言葉に生きる信仰へと導かれた。あなたの主は、今も生きておられる。
主は、私たちの祈りに答え、家族を養い、学校や職場・教会を祝福される。だから、どんな困難や試練が襲っても、御言葉に従う事こそが祝福なのである。12節「主は生きておられます」(旧約ヘブル語で(ハイ・アドナイ)
「かめの粉は尽きず、壺の油はなくならない。」 2024年を、この信仰で歩もう! 主よ、感謝します。